哲学を大学だけでなくカフェでもしよう。
専門家だけでなくわたしたちも哲学しよう。
普段当たり前だと思っていることを、改めて問い直し、じりじり考えて話してみたり、人の話を聞いてびっくりしたりしよう。そういう試みをゆるく哲学カフェと呼んでいますが、ここ6年ほど色んなところで主催したりお手伝いしたりしています。
facebookやtwitterで何かある度に告知していたのですが、まあせっかくブログがあるんだしということでまとめて載せてみました。学校などでももちろん行われていますが、見学や参加が難しいのもあるので、一般枠として誰でも参加できるものを並べてみます。
わたしは東京在住ですが、京都府、滋賀県、神奈川県、新潟県など色んなところで開催予定なので、興味がある方はぜひご参加ください。
10月3日(水) 「問いからはじめるワークショップ Vol.3 哲学×文学」
19:30〜22:00 @みなとみらい BUKATSUDO(神奈川県、横浜市)
いきなり終わったやつについてですいません。
セオ商事さんにお呼ばれして、サルトルの実存主義や読書論について最初に説明し、カフカの『掟の前で』をみんなで読むというイベントです。でした。
「最初はこう思っていたけど、みなさんのお話を聞いて変わってきた」という発言が多く出たのが印象的でした。自分の主張を、人の意見を聞くことによって変えるってすごく難しいけど、文学を媒介にするとその難しさが、楽しさやうれしさに感じられるのがいい。
今後も色んなゲストを呼んで、色んなイベントをやるみたいです。
文学回もできたらまたお願いします。
10月7日(日)Core Talk Cafe「第87回カフェ×哲学書」
https://www.facebook.com/events/270632663773631/
14:30〜17:00 @四谷三丁目「スタジオスクイント」(東京都、新宿区)
2011年に四ッ谷三丁目で設立された哲学カフェで、現在4名で運営、ファシリテーターを3名持ち回りで開催しています。
毎月開催していたのですが、運営メンバーが忙しくなり現在2ヶ月に一度のペースで開催されています。
毎回何か一つテーマがあって、それについてみなさまと哲学カフェするのが常でしたが、今回は私が担当で、哲学書をベースに議論する予定です。
文献は当日までのお楽しみ。数行が書かれたプリントを配布します。
知識は一切必要ありません、というかむしろ知識として持っているものを封印して、新たな気持ちで文章と向き合ってみて下さい。
今回はお申込が多く、人数多めになりそうですが、まだ受付中なのでぜひ。
申込:FB(上記リンク)かメール(coretalkcafe@gmail.com)
10月21日(日)京都洛北哲学カフェ
14:00〜16:00(13:50寺務所前集合)@大原寂光院(京都府、左京区)
これまで左京区の顕本法華宗総本山妙満寺にて開催していた哲学カフェですが、NPO法人森と水の会にご協力いただき、洛北地区の他の寺社でも開催できることになりました。
第一弾は8月に、世界遺産である下鴨神社さんをお借りして、満員御礼の開催となりました。第二弾は紅葉が素晴らしい大原寂光院での開催です。
聖徳太子の時代からあるなんてすさまじい。
申込:メール(terracafeinfo@gmail.com)
10月22日(月)京都洛北哲学カフェ
14:00〜16:00 @総本山妙満寺(京都府、左京区岩倉)
去年からお世話になっている妙満寺さんでの哲学カフェです。
下鴨神社や大原寂光院で開催できるきっかけを作って下さったお寺でもあります。
「安珍・清姫」の鐘や、仏舎利大塔、そして絶景の「雪の庭」を見ることができます。
いわゆる「観光客」で賑わっておらずいつもひっそりと静かで、神聖なのにそれでいて自分の家のような気がしてしまう、魅力的な、わたしの一番大好きなお寺です。
お坊さんや修行僧の方も哲学カフェの輪に入って下さることがあるのも大きな魅力です。
ちなみに京都新聞に取材していただいたこともありました。ヤッター。
開催は月曜日ですが、平日がお休みの方はぜひ。
申込:メール(terracafeinfo@gmail.com)
10月28日(日)八色の森の美術展+八色の森の子ども絵画展2018「作品を見てみんなで話し合おう!」
13:15〜16:00 @池田記念美術展(新潟県、南魚沼市)
これは、主催ではなく立教大学の河野哲也先生のお手伝いです。
小学校四年生から高校生のこども、もしくはその保護者が参加可能です。
詳しくはHPをご覧下さい。
11月3日(土) 三井寺 藤原敦写真展「つくろひ」哲学カフェ
http://fuji-field.jp/tukurohi/index.html
14:00〜16:00 @三井寺(圓城寺)観音堂書院(滋賀県、大津市)
大変有名な、天台寺門宗の総本山である圓城寺(三井寺)は、今年草創1300年を迎えるそうです。そんな素晴らしいお寺の観音堂書院で、滋賀県を故郷にもつ写真家の藤原敦さんが写真展を開催されます。
今回は、実行委員である出版社「さいはて社」のお二人にお呼びいただき、哲学カフェをすることになりました。
展示写真について哲学するのもよし、そこから誘発される哲学的テーマについて考えるのもよし、とにかく楽しみです。
ちなみに「さいはて社」は、多くの場で話題騒然となった『失われたドーナツの穴を求めて』を発刊された出版社でもあります。
死ぬ前に一度は読まないと損する本です。
わたしはこういう本を読むために生きているんだなあと思う。
申込み:行きますと一声頂ければ嬉しいですが予約は不要です。料金は入山料のみかかりますが無料です。
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※11月はまだ開催予定の哲学カフェがありますが、まだ公にされていないものや、詳細が決まっていないものもあるので、決まり次第更新します。
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哲学カフェって聞いたことあるけど行ったことがないとか、普段とは違う頭の働かせ方をしてみたいとか、普段気になっていることについて大まじめにみんなでうんうん考えたいとか、考えたりするのが好きだけどあまりやる機会がないとか、そんな人たちにおすすめです。
事前知識や準備してきていただくものは一切必要ありません。
世界のふしぎに、正面から向き合って考えてみましょう!
みなさまのご参加をお待ちしています。